ペルーは二重国籍がOKなの?日本でも一部例外があるの?

いくつかの国の国籍を同時に持てたらかっこいいですよね。

日本にも別の国にも自由に住んだり、仕事ができたりできるなんて夢のようです。

もちろんそう思われない方もおられるとは思いますが、
今回は、日本とペルーの二重国籍、重国籍の現状をご紹介したいと思います。

日本は二重国籍が OK なの?

日本では、基本的には、二重国籍は認められていません。

というのも20歳を迎えた時、22歳を迎えるまでに、
国籍を選択しなければいけないからです。

ちなみに、20歳以降で、二重国籍、または重国籍になった場合は、
その時から、2年以内に国籍を選択しなければなりません。

「選択の宣言」として、 日本国籍を選ぶ際には、「国籍選択届」を提出し、
外国籍を選ぶ際には、「国籍離脱届」と「国籍喪失届」を提出することが
義務付けられています。

ちなみに、重国籍というのは、3つ以上国籍を持っている人のことです。

日本でも一部例外があるの?

1984年、国籍法改正がありました。

1984年より前に、すでに重国籍だった日本人の方に関しては、
自動的に、日本人の国籍が与えられています。

つまり、外国に外国籍を持って住んでいても、
日本国籍も失われずに住んだということです。

1985年以降でも2年という期限以内に国籍の選択宣言をしなかった場合、
自動的に、日本人の国籍が与えられます。

つまり、この場合も外国に外国籍を持って住んでいても、
日本国籍も失われずに住むということです。

そして、2年以内に日本の国籍を選択する手続きをきちんとした場合でも、
別の国が法的に二重国籍や重国籍を認めた場合、
日本に日本国籍で住んでいても、
もう一つ国籍を持ったままでいることができるということです。

ペルーは二重国籍が OK なの?

ペルーは、二重国籍 la doble nacionalidad、そして、重国籍 múltiple nacionalidad を
なんと認めているんです!

ペルーで生まれた場合、ペルーで生まれたのだから、
ペルーの国籍は一生消せないというのが、その理由です。

逆に言うと、ペルー国籍を生まれた時から持っていると、
絶対にペルー国籍は消せないということです。

そのことは、los artículos 7, la Ley 26574, Ley de Nacionalidad
ペルー国籍法26574条第7項に記載されています。

ペルーと日本の二重国籍は OK なの?

上記で説明した例外を除いて、
基本的には、日本人がペルーと日本の二重国籍はできません。

ペルー人が日本の国籍を取得できた場合はできます。

日本人がペルーと日本の二重国籍を取得することはできない為、
自分の意思で、自分自身や自分の子どものペルー国籍を取得した場合、
日本国籍を失ってしまいます。

一度失ってしまった場合、二度と日本国籍を取得することはできません。

子どもがペルーで生まれた場合、
両親共に日本人の場合も片親が日本人の場合も日本国籍を取得できますが、
生まれて3ヶ月以内に日本国籍を望む旨を記した出生届を出さなければ、
その子どもは日本国籍を失ってしまいます。

そのことは、日本の国籍法12条に記載があります。

満三ヶ月以内で、1日でも提出が遅れてしまうと、受理されません。

まあ間に合わなくても、未成年の間であれば、日本で実際に生活する様になった後、
日本国籍の再取得は可能です。

そのことは、日本の国籍法17条1項に記載があります。

そして、自然災害などのやむをえない状況で、
郵送が間に合わなかった場合でも例外的に受理される場合があります。

日本人が別の国に永住権は取得できるの?

日本人の二重国籍は、基本できませんが、
日本国籍を持ったまま他の国の永住権を取ることは可能です。

つまり、ずっと日本人のまま、手続き無しで、
日本と別の国に両方住み続けることは、可能だということです。

もちろん日本人国籍のまま、ペルー永住権を取得して、
日本に住みつつ、ペルーに住むことも可能です。

まとめ

日本人は、基本的に二重国籍を持つことはできませんが、
例外的に認められるケースもあります。

ペルー人は、二重国籍、重国籍を持つことはできます。

日本人で、日本と海外にそれぞれ家を持って、
行き来したいということは、可能です。

別の国で、ビザを取得し、日本人のまま住めば良いのです。

日本人で海外で子どもが生まれた際は、3ヶ月以内に
日本国籍を失わない為に手続きをしないと面倒な事になります。

日本とペルーでは、それぞれ考え方、ルールが違いますね。

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