6月24日は、クスコの日なので、6月中は特に、クスコの虹色の旗をいろいろなところで目にします。
しかし、なぜクスコの旗は虹色なのでしょうか?
今回は、クスコの虹色の旗の由来と、同性愛者(レズビアン、ゲイ、トランセクシャル、バイセクシュアル)の旗との違いをご説明したいと思います。
クスコの虹色の旗の由来
クスコの虹色の旗は、垂直ではなく並行に七色、上から赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫となっています。
クスコの虹色の旗は、1978年に正式にクスコ市役所によって採用されました。
最初のアイディアは、クスコ市役所のものではなく、民間の音楽ラジオ局タウアンティンスーヨ Radio Tahuantinsuyo のものでした。
1973年に、Raúl Montesinos Espejo ラウル・モンテシーノ・エスペーホという方が、ラジオ局タウアンティンスーヨ Radio Tahuantinsuyo の25周年記念に創案したのが最初でした。
しかし、そのアイディアは、スペイン帝国の征服以前の Tiawanaco ティワナコ文明、インカ文明の陶器で、49面の四角形が7列で虹色の七色をモザイク調に表現したデザインからとったものと言われています。
その後、1978年に、当時のクスコ市長フーリオ・ヒルベルト・ムニス・カパロー Julio Gilberto Muñiz Caparó によって、採用されました。
基本的な理由として、思うのは、クスコでは、虹がきれいに見えることが多いというのが本当の原点なのではないかと個人的に思います。
同性愛者の旗とクスコの旗の違いは?
同性愛者の旗も虹色なのですが、その起源は、アメリカ・カリフォルニア州で、Gilbert Baker ギルバート・ベイカーによって、1978年に創案され、1978年6月25日にサン・フランシスコで開かれたLGTB (レズビアン、ゲイ、トランセクシャル、バイセクシュアル)の同性愛者のお祭りで、初めて掲げられました。
最初、デザインされた当時は、同性愛者の旗の色は、8色ありました。
当時は、ピンク、赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫の8色でした。
ピンクは創造者、赤は性、オレンジは命、黄色は治癒、緑は太陽、水色は自然、青は美術、紫は調和といった意味があったそうです。
しかし、現在は、当初の赤と水色がないピンク、オレンジ、黄色、緑、青、紫の6色となっています。
まとめ
クスコの虹色の旗の起源は、由緒正しいプレ・インカ時代、インカ時代から、つまり、1000年以上前から存在していたデザインから取られたものでした。
一見似ているように思える同性愛者の旗ですが、色の数が同じ数ではありませんし、クスコの旗より後に創案されたものの為、クスコの旗とは何の関係もありません。
クスコの祭りの時にクスコ中でクスコの虹色の旗は掲げられますので、チェックしてみてください!
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