わたしたちは、現在チクラヨで日本語の教師もさせて頂いたりしています。
そして、今回チクラヨで日本の文化を提供するイベントに招待されたので、参加させていただきました。
わたしがお会いした日本超大好きペルー人の生徒さんたちや、今回のチクラヨで日本の文化を提供するイベントに参加して出会った日本の文化大好きのペルー人の方たちから感じた南米、ペルーから見た今の日本という国、文化についてお伝えしたいと思います。
わたしがお会いした日本超大好きペルー人の生徒さんたち
日本語を学ぶ生徒さんたちは、日本でいう小学生から50代まで幅広い年齢層がいます。
なぜ、日本語学びたいかという理由も様々です。
例えば、親が日本で働いていて、将来的に親と日本で一緒に住むために日本語を学んでいる子どもや、日本で弁護士として働きたいと思っている方、日本のアニメに興味を持ち日本語を学びたいと思っている若者たち、ペルー育ちの日系2世、3世ゆえに日本語を学びたい方たちなど目的はいろいろです。
日本語を学ぶペルー人の方たちは一味違う
日本語を学ぶ彼らは、かなり一般的なペルー人と違う点があります。
その一つが時間に対する意識です。
ペルー時間という言葉があるぐらい、ペルー人と日本人では時間に関する感覚の差がかなりあります。
日本では、約束した時間の5分前には到着し、準備ができているのが常識だと言われますね。
そして、遅れたとしても謝ります。
しかし、ペルーでは遅れるのが当たり前ですし、それが普通という感じです。
30分遅刻して来ても当たり前、謝りません。
パーティなどの開始時間などは特にあてにならず、基本的に1時間半から2時間遅れで始まることも多くあります。
そんな時間にルーズなペルー人が多い中で、日本語を学ぶ生徒さんたちは、基本的に始まる10〜15分前には到着するのです。
ある生徒さんは、日本人の時間に正確なところが好きなので、自分もそうありたいと思っていると言っていました。
また別の生徒は、遅れたら日本語で「遅くなってごめんなさい。」と教室に入って来るのです。
わたしはその申し訳なさそうな姿にびっくりしました。
日本語という言語を学ぶだけでなく、彼らは日本の文化もしっかり学び身につけているのです。
日本語を学びたいという気持ちがある生徒さんたちは、日本の文化も学び、国民性まで変わっていくのですね。
わたしもペルーにしばらくいるので、わたしの国民性もだいぶ変わっていってるのかな?!(笑)。
チクラヨで日本の文化を提供するイベントに参加して出会った日本の文化大好きのペルー人の方たち
チクラーヨにある若者向けの公民館で日本文化を提供するイベントがありました。
Casa comunal de la Juventud Francisco cabrera Chiclayoというところです。
わたしたちは、日本語学校側のスタッフとして参加しました。
習字、そろばん、和菓子、お箸という日本文化を紹介しました。
ペルーどら焼き的和菓子
和菓子は、先日ご紹介した、ペルーどら焼きを作り販売しました。
大盛況でした。チウチェジャムと小豆餡と2種類で作ったのですが、日本に興味がある人が集まっていたのもあってか、あんこの方が人気でした。
小豆はリマでは売っているのですが、チクラヨにないので気に入ってもらえるか心配でしたが美味しいと言ってもらえて良かったです。
どら焼きや和菓子は知らなくて、「ドラえもんがいつも食べているのだよ。」と言うと皆さんも分かってくれました。
ペルーでもドラえもんはEl Gato Cosmico という名前で長い間テレビ放送されていて、多くのペルー人の若者もよく知っています。
そろばん
そろばんは、例えば4桁×4桁の数字を書いてもらい、ペルー人は計算機で、わたしはそろばんで答えを出すということをしました。
そろばんと計算機の答えが一致するとみんな不思議がって喜んでいました。
習字
ペルー人の名前を漢字の当て字で書いてあげました。
例えば、Natary ナタリーという女性なら、那多里のようにです。
習字の用紙は、Carton de Hilo と Papel Kimberlyという用紙を使用しました。和紙のような質感で、墨ののりもよかったです。
お箸
お箸は、大豆とお米をお箸で別のお皿に移動するというゲームです。
初めてのお箸に悪戦苦闘しながら、皆さん頑張っていました。
コスプレ
今回の日本の文化を扱ったイベントは、ほとんどがゲームショー、アニメグッズ、そして、コスプレショーでした。
日本語学校側のスタッフも想像以上、さらに言うと予想外というぐらい、日本の文化イベントは今やアニメ、ゲームが好きな人のイベントにとって代わってしまったとのことです。
夫は甚平を着て行ったのですが、アニメファンのコスプレイヤーの中、全然目立っていませんでした。
日本といえば、今の海外の若者にはアニメとゲーム文化なんだということがはっきりわかりました。
日本で言うところのオタクに当たる方々に、日本人ということで日本のアニメにまつわる質問されたのですが、とてもわたしたちにはわからず、とても困りました。
まとめ
日本語を学ぶ気持ちがあるペルー人は日本の良い文化も学んでいくということは素晴らしいと思いました。
また、南米ペルーの若い人のほとんどが日本の文化というと、アニメとゲームになってしまうということも痛感しました。
今や世界中にコスプレイヤーがあふれる世の中になってしまいました。
文化交流もだいぶ変わった時代に突入したようです。
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