ペルーは、南米の国、つまり、ラテン系の国ですが、世界遺産マチュピチュ遺跡があるクスコの人々の性格は、一般的なペルー人の性格とは違います。
ラテン系といえば、ラテン系なのですが、ペルー以外の他の南米の国々の人々はもちろん、ペルーの首都リマなどがある海岸地帯の人々やアマゾン・ジャングル地帯の人々の性格とは、まただいぶ違うのです。
ペルーに来られる方は、基本皆さん世界遺産マチュピチュ遺跡には観光に行かれると思いますので、ペルー・クスコの人の性格を少しご説明しておければと思います。
ペルー・クスコの人の性格のルーツは、インカ帝国のケチュア語、アンデス山脈の標高、寒さなどが関係している?
インカ帝国、ケチュア語の要因?
ペルーの首都リマやその他の大きなペルーの都市部には、ケチュア語を話す人々の数は圧倒的に少ないです。
しかし、クスコには、現在に至るまでも農村部などの田舎に住む人々だけではなく、クスコ市内に住む人々の多くがケチュア語を話すことができ、日常に使用しています。
クスコ市内から少し山のほうに行くだけで、もうスペイン語が話せず、ケチュア語しか話せない方々にお会いすることも多々あります。
クスコに住む若い人々でケチュア語が話せず、スペイン語しか離せない人々といえども、その若者たちのお父さん、お母さんやおじいさん、おばあさんは、基本的に話せる人が多いというのが現状です。
つまり、クスコに引っ越してきた人々は違いますが、クスコ出身の人々は、ケチュア語が話せようが話せまいが、インカ帝国の主語ケチュア語を話していた人々の文化がまだまだ根付いています。
ケチュア語を話す人々の基本的な性格は、内気な性格です。
閉鎖的で、新しい人に心を開くことが簡単にはできない山、田舎の人です。
そして、時間が経って、相手に自分が慣れるのではなく、相手が自分に慣れてくれるのを待ち続ける人々です。
インカ帝国の首都であったクスコですから、人は関係ない、自分や家族が第一という誇り高い部分もあるのかもしれません。
インカ帝国では、うそをついてはいけない、さぼっていはいけない、盗んではいけないという3つの法があったのですが、今でもクスコはペルーの中でも比較的治安が良いほうの地域の一つです。
それは、インカ帝国の文化が未だ根付いているからなのかもしれません。
犯罪が起こるとクスコの人たちはきっとクスコの地元に人ではなく、リマや他の地域からやってきた人に違いないと言います。
ペルー人の中で、クスコの人は、比較的まじめな性格なのかもしれません。
一度仲良くなった人は、友達ではなく、家族同然になるという良い点もあります。
そして、家族思いなので、リマや他の地域の人々よりも、老人や妊婦、小さい子ども連れのお母さんなどに感情移入ができ、優しいという感じもします。
ただ、仲良くなると家族だから家族のことは何でも言い合えると思うため、何でもかんでも誰にでも思ったことを歯に衣着せず言ってしまう、悪く言うと、言葉がストレートで、秘密にできず、噂話のように誰にでも話してしまうというところもあるようです。
アンデス山脈の標高、寒さも要因?
クスコの標高が3000mを超え、温度も低い地域だというのも、内向的な性格の要因なのかもしれません。
日本でも、雪国、北国、山国、田舎の人の性格は、内向的、保守的であったりすると言われることもあるかもしれませんが、そんなイメージです。
さらに、雨の季節、雨季や氷の季節もクスコにはあるので、年間の日照時間や寒さなども関係しているかもしれません。
とは言っても、南米であることに変わりはないので、ダンス好きな人もたくさんいます。
まとめ
ペルー・クスコの人の性格は一重には、もちろん言えませんが、内気だけど、とても家族的な性格という感じだと思います。
受け身タイプの性格ですが、暑苦しくなくて良いとも言えるかもしれません。
もちろん南米ですので、クスコでも外国人だと思ってぼったくってくる人もたくさんいますが、それでも、犯罪は比較的少ない、クスコの人々は全うに生きようとする人が多いと思います。
ペルーの文化的背景は様々で、とても多様性のある国なのが興味深いです。
クスコの人は、内気なイメージがありますが、悪い人たちではなく、そういう人たちなので、理解してあげましょう。
それでは、良い旅を! Buen Viaje!
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