ペルー・クスコでは、昔ながらの茶色い瓦の屋根の上に、シーサーのような牛の像を良く見かけます。
その屋根の上にあるシーサーのような牛の像にはどんな意味があるのでしょうか?
今回は、ペルー・クスコのの伝統、風習の一つとして、ご紹介できればと思います。
牛、十字架、コップの3種類がある
インカ帝国の首都であったクスコの家の上には、牛の像を飾る風習があります。
Cusco クスコだけではなく、ペルー南部のアンデス地帯、Puno プーノ、Ayacucho アヤクーチョ、Apurimac アプリマックなどのでも同じ習慣がみられます。
インカ帝国時代までは、屋根の上にヤマやアルパカの像を魔よけのために飾っていたそうですが、スペイン人がやってきた後、牛の像に姿を変えました。
なぜなら、スペイン人がヨーロッパから牛を連れてきたからです。
今では、その牛の像は、幸運を招くとして飾られています。
この牛の像は、Los Toritos de Pucará ロス・トリートス・デ・プカラーという名前です。
今では、いろいろな色、大きさのお土産としても売られています。
ただ牛の像と一緒に飾られる物が他に二つあります。
十字架とコップです。
今では、コップではなくペットボトルやビンの家も良く見ます。
十字架には、カトリック教徒であることを示す役割があり、コップなどの容器には子宝祈願の意味があるとのことです。
大きな3.3リットルのペットボトルを半分に切り屋根につけてある家を見たことがありますが、きっとたくさん子どもが欲しいということなのでしょう。
まとめ
ペルー・クスコやクスコの近くの山岳地帯には、インカ帝国やその前後の古くから伝わる風習、伝統が今での根強く残っています。
屋根の上でよく見かける牛、十字架、コップの像も古い伝統、風習の一つです。
世界には、いろいろな違った風習、伝統がありますね。
それでは、ブエン・ビアヘ!Buen Viaje!
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