ペルーのシャワー事情を今回は、ご説明させて頂ければと思います。
なぜかって?
ペルー人が語るシャワーについての常識、健康法、もしくは、持論?が、ちょっと日本人の観点からして信じられないからです。
ペルー人が語るシャワーについての健康法
ペルー人の全ての人ではないですが、ペルー人の多くの人が、シャワーは、お湯ではなく、水で浴びる方が、健康に良いと考えています。
もちろん、ジャングル地帯や海岸地帯の夏の時期などは、夏に水浴びするように、水シャワーを浴びるのは、体温を下げますし、気持が良いので、わかります。
しかし、問題は、海岸地帯の寒い時期やアンデス地帯の標高が高く寒い場所でも、シャワーは水で浴びる方が、健康に良いと考えているペルー人が多くいるのです。
首都リマにも太陽が出ない霧の深い半年間があります。
そのリマの時期も本当に寒いです。
ペルー北部に行くと、赤道に近づいていくので、気温は高くなりますが、海岸地帯でも朝晩が冷える約3ヶ月間の時期があります。
標高が高い場所になればなるほど、気温が下がるので、標高約3400mのクスコ市などは、日中でも日向にいない限り、基本寒いです。
そんな中、お湯でシャワーを浴びるのではなく、水で浴びるほうが良いというのです。
お湯でシャワーを浴びると、体が温まっても、出た後、体が冷えるので、風邪を引くといいますし、寒くても水でシャワーを浴びると体が自ら発熱し、温かくなるというのです。
日本でも、寒中水泳や滝に打たれるという修行はありますが、どちらにせよ、修行ですよね。
実際、私も仕方がなく、水で寒い中、シャワーを浴びることが何度もありましたが、実際、ペルー人の人々が言うように、体が自ら発熱するというのはわかる気がします。
ただ、シャワーの後、さらに、体が冷えるので、風邪を引きそうになります。
家も日本のような隙間一つ作らない造りではなく隙間ばかりで、タイル張りの家がほとんどなので、なおさら、寒いです。
昔ながらの泥レンガの家では、比較的夜も熱を保ち、暖かいということですが、若干暖かいというだけです。
基本的に、近代の家では、コンクリートにタイルという家がほとんどなので、隙間風合さって、さらに、寒いです。
実際、健康法と言いながら、ペルー人もよく風邪を引き、体調を崩します。
体が温まっても、出た後、体が冷えるという面に関しては、家の造り、ペルーでは暖房器具を使う習慣が一切未だないというのが悪いと思います。
さらに、ペルーでは、女性は髪が長いのが、一般的なので、髪をできるだけ伸ばすという人がほとんどです。
しかし、ドライヤーで髪を乾かすという習慣が一切ないため、シャワーの後は、塗れたまま自然乾燥するのを待つという光景も良く見ます。
時間にルーズなペルー人は、洋服を濡れた髪で濡らしながら、職場や学校などに現れるということもしょっちゅうです。
それも、ペルー人が風邪を引き、体調を崩す原因のひとつだと思います。
なぜ、ドライヤーや暖房器具が普及しないのかというと、電気代が高く、買えても使用するだけの光熱費を払えないからだと思います。
もちろん、ペルーにもシャワーをお湯にするガス、電気、もしくは、太陽光発電のテルマ Terma という湯沸かし器があります。
生活水準が低く、手に入らないという方も多くおられますが、健康法として、断固として、水シャワー押しのペルー人が多くいます。
医者も水シャワーを進めるというのですから、意味がわかりません。
寒いので、シャワーを1週間も2週間も浴びず、悪臭を放つカハマルカの人に比べるとまだ、水シャワーでも浴びてくれている方が、公共の場では助かりますが。
もちろんカハマルカでもちゃんと日々シャワーを浴びている人たちもいますが、カハマルカでは、結構シャワーを浴びない人々が多く見受けられました。
あと、もう言う必要もないですが、ペルーでは、お風呂に自宅で浸かるという習慣は一切ありません。
ペルーには、温泉地がいくつかありますが、日本人が好きなお湯40~42度などのお湯はペルー人には熱すぎということで、36~38度のお湯の温泉が一般的です。
残念です。
まとめ
ペルーで、住む際、お湯シャワーが出るか確認されてから入居されてください。
もちろんリマやクスコなどの観光地では、お湯シャワー、暖房器具の設備のあるホテルがほとんどですが、一応シャワーを浴びる前にちゃんと出るか確認されてみてください。
水シャワー健康法の持論を持つペルー人たちが風邪を一切引かなければ、理解のしようもありますが、日本から来た自分より、よく体調を崩しているところをみると、残念ながら、良い健康法だとは思えません。
水シャワーをペルーの医者が勧めるぐらいなので、ペルーが発展するには、まだまだ時間がかかるでしょう。
コメントを残す