地震大国と呼ばれる日本で育ち、私個人としては、阪神淡路大震災、東日本大震災での地震の現場を生で知る者としては、地震を恐ろしくも感じつつ、とても身近にあるものと実感しています。
しかし、ここペルーに来て3年以上が経つわけですが、個人的には地震を一度も感じていないと思います。
もしやペルーではほとんど地震がないのか!?と疑問に思ったため、周りのペルー人に聞いてみると確かにペルーでも地震があると言います。
しかし、それは大きな地震ではない少し揺れる程度の地震のことでした。つまり日本で言ういわゆる地震という地震を全く知らない人がほとんどなのです。
そこで、今回はペルーでどれほど大きな地震が起きているのかを調べ、それを日本でどれぐらい大きな地震が起きているのか比べてみたいと思います。
2000年以降にペルーで死者を出した大きな地震
2000年以降にペルーで死者を出した大きな地震を簡単に表にしてみましたので、ご覧ください。
このグラフには書かれていない地震もたくさんあります。そして、日本に比べてペルーの人口は2016年現在、約3148万人と約4分の1にすぎないという理由も確かにあるのかもしれません。
しかし、2000年以降に起きた地震で死者が出た地震がたった7回だけという地震が日本に比べてとても少ないことがわかります。
そして、ペルーのどこへ行ってもペルーの家の作りは耐震構造を全く考えて作っていません。
そのことだけを考えてもペルーでは地震が日本に比べてほとんどないということがうかがえます。
さらに分析してみますと、ペルーで地震が発生したのは、ペルー北東部と南西部のみということになります。
ペルー北東部のジャングル地帯Selva、アマゾンがあるロレトという県の周辺かペルー南西部のペルー第2の都市アレキーパかワインの産地イカの周辺だけということがわかります。
第2の都市アレキーパの周辺で地震が多いのは、アレキーパがある周辺がアンデス山脈の火山が点在している地域であるというのもあるのかもしれません。
アレキーパの火山に関しては、こちらの記事も参考にされてください。↓↓
2000年以降に日本で死者を出した大きな地震
2000年以降に日本で死者を出した大きな地震を簡単に表にしてみましたので、ご覧ください。
2000年以降にペルーで死者を出した大きな地震は14回とペルーに比べて倍になることがわかります。
もちろん日本の2016年現在の人口は、約1億2709万人とペルーの総人口の4倍の人がペルーの国土より約3分の1も小さい場所に住んでいることからも事実です。
死者を出した痛ましい地震という理由では、一概に比べることはできません。
しかし、日本より3倍も国土があるので範囲が広いということも確かに言えます。
ペルーは日本より地震が少ないのか?
地震は地底内の岩盤、つまりプレートが毎年少しづつ動くことによって、時に生じる地盤のずれや反発により生じる自然現象です。
日本のプレート
日本は地震大国ということだけあり4つのプレートが地底でぶつかっているその上にある国です。
その4つのプレートとは、ヨーロッパなどのユーラシアプレート、アメリカなどの北米プレート、ハワイなどの太平洋プレート、東南アジアのフィリピン海プレートです。
つまり地震が起こりやすそうな場所で、日本の人々は生まれてしまったわけです。
ペルーのプレート
では、ペルーのプレートはどうでしょう?
ペルーは、太平洋側のナスカプレートと南米大陸のある南米プレートが、南米大陸の太平洋沿岸でぶつかっているという状況です。
つまり、ペルーも海岸地帯Costaはプレートがぶつかっているちょうどその近くで生活しているわけです。
しかし、ペルー付近でぶつかっているプレートは2つだけですので、日本とペルーの地震の差はもしかするとプレートの多さが原因なのかもしれません。
日本は複雑にぶつかり合っている4つのプレートによって他の場所よりも比較的地震が多いため、地震大国・日本と呼ばれる所以なのかもしれません。
まとめ
ペルーは今のところは火山が活発化しているアレキーパ以外では、地震の不安は少ないように思えますが、プレートがちょうどぶつかり合っている場所にある国ではありますので、いつ何時、ペルーでも地震があるかわかりません。
日本では、地震が起こりやすい場所に位置していることからなおのこと、地震に対する意識を日ごろから高めていく必要があるでしょう。
本当に地震のような自然災害がない時代が早く来てほしいものですね。
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