今回は、観光スポットにもなっているペルー・クスコ県にあるインカ最後の橋 Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカをご紹介したいと思います。
インカ最後の橋といっても、Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカは、毎年生まれ変わります。
どのように生まれ変わるか、ご説明したいと思います。
インカ最後の橋 Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカの場所
インカ最後の橋 Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカは、el Río Apurímac アプリマック河にかかっているつり橋で、el distrito de Quehue, la provincia de Canas, el departamento de Cusco クスコ県カナス市ケワに位置しています。
標高3700m の場所にあるつり橋です。
インカ最後の橋 Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカ
インカ最後の橋 Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカは、インカ時代から残る伝統的なつり橋で唯一、現代にまで、その技法と形を残す橋となっています。
毎年6月になると、乾季の時期を利用して、つり橋を新しくする作業が行われます。
インカ最後の橋 Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカ付近の村々で、端をかける6月までにそれぞれ割り当てられた綱を作っておきます。
その綱を作る作業は、女性の仕事です。
女性たちが作った綱は、つり橋を渡す監督が事前にチェックし、問題があれば、作り直しを命じるとのことです。
そして、それぞれの村の女性たちが作っておいた綱を橋として渡すのが男性の仕事です。
橋を渡しなおす作用の際、女性は、そこに近づくこともその橋を見ることも禁じられているとのことです。
屈強な男性たちが綱を渡し、綱引きの方に引っ張って、一本一本渡していきます。
全ての綱を渡し終えた後、その綱とは垂直に橋を編んでいき、つり橋にしていきます。
つり橋を完成させるのに、丸三日かかるそうです。
四日目の橋がわたった献堂式には、コカの葉などの捧げ者の儀式が毎年行われます。
食事やチチャという飲み物を用意するのも女性たちの仕事です。
ただチチャといっても発酵してお酒になっているものではなく、ちゃんとしっかり働けるように新鮮なとうもろこしからその日に作ったとうもろこしジュースです。
地元の人たちの伝統衣装もとても素敵です。
今では、車両用の橋が近くにあり、車がその橋の上を走ってはいますが、地元の人々は、未だにインカ最後の橋 Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカを普通に使っています。
まとめ
クスコ県にあるインカ最後の橋 Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカは、インカの時代から現代に至るまで伝わる伝統的手法が使われた興味深いつり橋です。
興味があれば、インカ最後の橋 Queshuachaca / Q’eswachaka ケスワチャカの観光ツアーに申し込んで、ぜひ渡ってみてください。
それでは、ブエン・ビアヘ!Buen Viaje! 良い旅を!
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