南米ペルーを襲ったエルニーニョの大雨、洪水、土石流などの影響により、以前もお伝えしたようにペルー幹線道路、パナメリカーナが各地で橋が落ちるなどして道路が寸断されています。
ペルーで大雨、洪水、土砂崩れによる非常事態宣言!リマ、アレキーパ、ウアンカベリーカ、イカ、ランバイエケ、ピウラ、トゥンベス、ロレト、カハマルカ、ラ・リベルタ、アンカシ
そのため、陸路での物流がすべてストップしている状態です。
最近日本国政府がペルー各地の大雨、洪水、土石流などの被害に対して、緊急援助物資を給与することを決定しました。
その中には、テント、スリーピングパッド、毛布などが含まれていますが、問題は幹線道路が封鎖されているのはもちろん村々にいたる道もほとんどが寸断され、ペルーの各地の市町村が陸の孤島と化しているという事です。
そこで、今回はランバイエケ県チクラーヨから、例えば物資、文書を送ろうとした際、普段はどんな手段があり、おすすめなのかという事と、エルニーニョの大雨で被災し、道路が寸断された今の現状で他にどんな手段があるのかという事をご紹介します。
地方ランバイエケ県チクラーヨ・首都リマ間での通常の郵送事情
被災していない通常の状況で、ペルーの地方と首都リマの郵送事情をまずご紹介します。
今回は私が今いる地方ランバイエケ県チクラーヨ・首都リマ間を例に考えてみたいと思います。
バス会社
ペルーの地方と首都間で郵送する際に一般的な手段の一つとしては、まずバス会社があります。
有名なバス会社でいるとCiva シーバ、Cruz de Sur クルース・デ・スル、Oltursa オルトゥルサなどがあります。
これらの大手バス会社は人だけではなく、Cargo カルゴ、つまり荷物の郵送も行っています。
バス会社 Cruz de Sur クルース・デ・スル
例えば、Cruz de Sur クルース・デ・スルの場合、荷物だけ郵送すると単純計算でだいたい1kgあたり4ソレス計算になるようです。
旅行する際に預け荷物として頼む際は、預け荷物として20kgまではただですが、それ以上になると1kgあたり1ソル計算で預けることができます。
翌日には到着します。
Marvisur マルヴィスル
郵送専門でペルーでも信頼の厚いMarvisur マルヴィスルという郵送専門の会社があります。
Marvisur マルヴィスルで、基本的に送れないものはなく、荷物もKg計算ではなく、どんなものを送るかによって値段が変わります。
基本的には、バス会社に頼む半額の値段で郵送することができます。
しかし、到着はバス会社に頼んだ時より時間がかかり、地方からリマまで4日ほどかかります。
Olva Courier オルヴァ・コウリエル
Olva Courier オルヴァ・コウリエルは、基本的に書類などを送るのに適した信頼性の高い会社になっています。
2日間ほどで通常は地方から首都に到着します。
値段は手紙ほどの封筒で1通10ソレスです。
しかし、エルニーニョの大雨の後は、15ソレスに値上がりしました。
地方ランバイエケ県チクラーヨ・首都リマ間でのエルニーニョの大雨後の郵送事情
エルニーニョの大雨後の郵送事情は、大きく変化してしまいました。
というのも、幹線道路が封鎖されたため、上記にあげたバス会社、Marvisur マルヴィスル、Olva Courier オルヴァ・コウリエルはどれも郵送ができない状態です。全滅です。
では、首都と地方をつなぐ郵送の手段には、現在どんな手段が残されているのでしょうか?
Serpost セルポスト
ペルー国営のSerpost セルポストは、基本的に書類や手紙などを送る郵便局です。
以外もペルー国営のSerpost セルポストは、エルニーニョの大雨の弊害を受けませんでした。
というのも、陸路ではなく、空路を使っているからです。
ペルーの幹線道路が寸断された今でも、月曜日から土曜日までの通常営業で、1通の封筒20gまで4.8ソレスで取り扱われています。
手続きした翌日の便で空輸されるので現在でも地方から首都まで約3日間から4日間で郵送が届きます。
航空会社LATAMの空輸便
空港にある郵送専門の窓口、航空会社LATAMのCargo カルゴ ・空輸便があります。
空港の航空会社LATAMの空輸便は、その日の飛び立つ便で郵送できるので、その日中に着くので早いのですが、届けたい住所までは届きません。
首都リマの空港までは届きますが、そこに直接受け取りに誰かが行く必要があります。
誰か取りに行ってくれる人がいない、届けたい人が空港から遠い場合は不向きな郵送の方法のようです。
さらに、1便30人までのみとなっていて、3時間ほど並ばなければなりません。
空輸便を扱っている会社
他にも手段として空輸便を扱っている会社があることにはあるのですが、手紙1通が30ソレスもかかるので、論外です。
まとめ
実際、エルニーニョの大雨、洪水の後の現状としては、幹線道路が寸断されているので郵送の手段は空輸のみとなっています。
幹線道路パナメリカーナの復旧のめども立っていません。
大手バス会社Cruz de Sur クルース・デ・スルなどは既に1週間ほど一切営業しておらず、ずっと門が閉まっている状態です。
早急に送る必要がある文書などは、現状としてはSerpost セルポストがおすすめです。
エルニーニョの大雨の被害が全て復旧し、回復した後は、Marvisur マルヴィスル、Olva Courier オルヴァ・コウリエルなどもおすすめです。
日本からの救援物資も首都リマに着いた後、各地に空輸されるといいのですが、そうでなければ、幹線道路が復旧するまで首都リマで足止めという事になり、必要な人々には届かないことになります。
早く幹線道路だけでも回復してほしいものです。
現在のチクラーヨ市内のエルニーニョの大雨による最新の問題に関する情報はこちらをご覧ください。
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