南米ペルーは南半球なので、だいたい12月から5月ぐらいまで夏になります。
夏は日本でも蚊に悩まされると思いますが、南米ペルーでも夏は虫の季節!蚊などによる虫さされに悩まされます!
南米ペルーに海外旅行で来られる方、滞在される方は蚊から感染する病気であるジカ熱、黄熱病、デング熱、マラリアなどを心配されることでしょう。
そこで、今回は南米ペルーで一般的に注意すべき虫や病気、さらに虫の時期、夏を乗り切るために虫さされ対策などについてご紹介します。
南米ペルーで一般的に注意すべき虫や病気
蚊
蚊は日本でもそうですが、ペルーでも夏の時期大量発生します!
ペルーの蚊はモスキートMosquitoではなく、基本的にサンクードzancudoと呼ばれます。
ペルーでは、モスキートMosquitoというと一般の蚊より小さい蚊をイメージします。ペルーの地域や人によってはモスキートMosquitoというとブヨをイメージする人もいます。
ペルーでも主食はお米なので、ペルー中に田んぼが存在しますが、田んぼが近くにある地域は夏が大変です!
蚊に刺された場合、地域によって蚊が媒介する伝染病に感染する危険があります。
ジカ熱
その蚊が媒介する病気で最近日本でも注目されていた伝染病、ジカ熱はペルーでも発生しています。
ジカ熱は高熱や幼児に対する小頭症などの影響が問題視されている恐ろしい病気です。
基本的に夏の時期、蚊はペルーのどこにでもいますが、ジカ熱の感染報告が上がったのは、ジャングルの熱帯雨林地帯・セルバSelvaです。
ジカ熱は基本的には妊娠されていない成人が感染した場合、高熱に悩まされますが、死に至ることはほとんどないようで、完治するようです。
ワクチンはありません。
南米ペルーでジカ熱は最近の報告は、在ペルー大使館の情報を参考にされてください。
1 2017年5月30日,日本外務省はインドにおいてジカウイルス感染症が報告されたことを受け,ジカウイルスに関する感染症広域情報を更新し,妊娠中にジカウイルスに感染すると胎児に小頭症等の先天性障害を引き起こす可能性があるとして,特に妊娠中又は妊娠予定の方に対し,可能な限り発生地域への渡航を控えることを呼びかけています。
また,世界保健機関(WHO)は,ジカウイルス感染症の伝播状況及びその潜在性に応じて4つのカテゴリーに分類し,妊娠中の女性に対し,カテゴリー1及び2に含まれる地域には渡航しないよう呼びかけており,ペルーは,「カテゴリー1:2015年以降初めて又は再び感染事例が報告され,現在も感染伝播が起きている地域」の一つに挙げられています。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C115.html2 ペルー保健省の疫学統計によれば,当国では2016年3月に感染者が初めて確認されて以降,2017年5月21日現在,6,624人(そのうち確定患者1,042人,疑い患者5,582人)のジカウイルス感染症患者が発生しています。感染はイカ州(3,635人)及びロレト州(2,723人)の両州からの発生がほとんど(約96%)となっていますが,現在はともに減少傾向に転じています。なお,リマ州では2016年に性感染による確定患者1名,2017年には疑い患者2名が確認され,多くの旅行者が訪れるクスコ州やプノ州での感染は確認されていません。
http://www.dge.gob.pe/portal/docs/vigilancia/sala/2017/SE20/zika.pdf3 ジカウイルス感染症は,ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される感染症です。また,性交渉による感染や母子感染もあります。蚊に刺された後,2日~12日後(多くは2日~7日後)に発熱(37.2~38℃程),発疹の出現,目の充血(結膜炎),筋肉痛,関節痛,倦怠感などの症状が出ます。これらの症状は軽く,2~7日続いて治まります。また,感染しても症状が出ないこともあります。
発症した後,神経障害(ギラン・バレー症候群)の後遺症や,妊婦に感染すると胎児に障害(小頭症)が出現する可能性があります。4 流行地域に渡航される方は,虫除け剤の塗布や肌の露出を避けるなど防蚊対策を徹底してください。また,妊婦及び妊娠の可能性がある方については,流行地への渡航を控えることを強くお勧めします。やむを得ず渡航する場合,既に現地に滞在している場合は,防蚊対策に努めるとともに,性行為感染のリスクも考慮し,症状の有無にかかわらず,コンドームを使用する,性行為を控えるなど,必要な対策を講じることをお勧めします。発熱等体調不良がある場合は,早めに医療機関で受診してください。
○参考情報:
厚生労働省 感染症についての情報「ジカウイルス感染症について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html在ペルー日本国大使館 領事部
Avenida San Felipe 356, Jesus Maria, Lima 11
電話:(+51-1)219-9551
http://www.pe.emb-japan.go.jp/inicio_jp.html
デング熱
ジカ熱よりペルーで恐れられている蚊が媒介する伝染病はデング熱です。
デング熱にもいろいろな種類がありますが、ひどいデング熱に感染しますと成人でも死に至ります。
デング熱の症状としては、高熱、めまい、さらには筋肉や関節などの激痛があるようです。
デング熱に関しては、ジャングルの熱帯雨林地帯・セルバSelvaだけでなく、海岸地帯・コースタCosta、特にペルー北部のエクアドル、つまり赤道に近い地帯でも毎年たくさん発生しています。
ワクチンはありません。
黄熱病、マラリア
ジカ熱やデング熱以外にも黄熱病、マラリアなども注意が必要です。
黄熱病、マラリアもブラジル国境近くのジャングルの熱帯雨林地帯・セルバSelvaで発生しています。
奥地でない限り問題はありません。
ダニ、ノミ、シラミ
ダニ・発疹
ダニ、ノミ、シラミは比較的雨が多い山岳地帯・シエラSierraにたくさんいます。
山岳地帯・シエラSierraでは雨が多く日照時間が少ないので、ダニが多く発生します。
基本的にペルーには日本人のように布団を干す文化がないので、毛布やベッドはとても危険です!
ノミ・ペスト
そして、山岳地帯・シエラSierraのペルー人たちは家や家のすぐ近くで、家畜、例えばクイと呼ばれる食用モルモット、牛や鶏、豚など共に生活しているので、ノミがとても多いです。
もちろん山岳地帯・シエラSierra地帯でなくても、ペルーのどこでも家畜や犬、猫がいるところにはノミがいます。
ノミは、ペストという伝染病を運びます。
感染者を個人的にはまだ聞いたことはありませんが、注意が必要です。
シラミ・発疹チフス
そして、山岳地帯・シエラSierraは気温がとても寒いのと、山の水がとても冷たいため、シャワーを浴びる頻度が一般的にとても少なく、農村部の人々の中には1週間に1度しかシャワーを浴びない人もいます。
そうしたペルー人の中にはシラミを持っている人もいます。
シラミは移るので危険です!
シラミにかまれると発疹チフスという病気にかかることがあります。
ブヨ、アブ、ハエ
ペルーの砂漠地帯以外の水や緑が比較的豊かな場所には人を刺すブヨ、アブ、ハエが存在します。
2㎜ほどの大きさのブヨが特に多く刺されると蚊より厄介です。刺された場所が炎症を起こし、なかなかその炎症が引きません。
蚊は1週間もすれば刺された場所がわからなくなることがほとんどだと思いますが、ブヨに刺されると数か月たっても変わらずかゆみと炎症が引かず、痕が残ります。
刺すアブやハエもペルーにいて病気を伝染します。刺すアブやハエはジャングルの熱帯雨林地帯・セルバSelvaで注意が必要です。刺すハエの中には粘膜皮膚リーシュマニア症という病気を媒介するものもいます。
ハチ、クモ
毒があるハチやクモがペルーのジャングルの熱帯雨林地帯・セルバSelvaや山岳地帯・シエラSierraにいることがあります。ハチやクモで怖いのは、伝染病というよりは、毒によるショック死です。
虫さされ対策
すでにご説明したように、南米ペルーでは虫さされに十分注意する必要があります。
南米ペルーは夏になるととても暑いので、基本的にみなさん半袖、半ズボン、サンダルといった姿で歩いている方がほとんどです。
しかし、まずおすすめしたいのが、長袖、長ズボンをいつも着用し、なるべく肌を露出しないことです。
ペルーの強い蚊はジーンズの上からでも刺してきますし、少しでも隙間を見つけて刺してくるので、半袖、半ズボンですと刺され放題になってしまいます。
ペルー人にはペルーの虫からの虫さされに対する抗体ができてしまっているのか、あまりさされない刺されても結構平気という感じなのですが、日本人にはそうはいきません。ペルー人の3倍、蚊やブヨなどの虫が寄ってきて刺します。
全然平気ではないどころか炎症がひかず、痕に残ってしまいます。
こんな感じです。↓↓
グロ画像のようになってしまい申し訳ありませんが、これが現実なので、本当に虫よけ対策は大切です!
そのため、おすすめ虫よけグッズをご紹介します。
ではまず、ペルー人はどんな虫よけ対策をしているのでしょうか?
ペルーの虫よけグッズ
ペルーの虫よけスプレーは効果が薄く、賞味1時間から2時間といった感じです。肌に伸びが悪くあまりおすすめという感じではありません。
ペルーの蚊取り線香は緑と黒の二種類が売られていますが、黒がおすすめです。
ノミや害虫に合わせて殺虫スプレーも売られています。
家では、蚊帳や網戸をつけている方が多くおられますが、網戸は網を買ってきて、お手製で作る感じです。
虫よけグッズは日本で買われる方が安心でしょう。
日本のおすすめ虫よけグッズをご紹介します!
日本のおすすめ虫よけグッズ!
寝てる間にも蚊やブヨに刺されることが多くありますので、寝るときには蚊帳がおすすめですというか必要です!
ペルーにも蚊取り線香というものは存在しますが、おすすめなのは日本のシュッと一吹きで蚊がいなくなるスプレーです。
置いておくだけで良い蚊取機もおすすめです!
両行中に刺されないように外出先に持っていける虫よけのカトリスもおすすめです!
ペルーで売っている虫よけ用スプレーは肌になじみにくく効果が薄いので、日本製の虫よけスプレーがおすすめです。
虫よけリストバンドというのも日本で売っているので、旅行前に購入されるのもいいかもしれません。
虫よけウェアを着てしまうという手もあります!
ダニがいなくなるスプレーもおすすめです!
まとめ
南米ペルーの夏の時期は虫がとても多く、虫によく刺されるので虫さされ対策が必要です。
基本的に都市部では少なく、マチュピチュ旅行にだけ行ってすぐ帰ってくるという方には、あまり必要ないかもしれませんが、ちょっとクスコ市内のマチュピチュ以外の聖なる谷などの遺跡を巡る旅行やちょっと都市部以外を見て回る際には必要になります。
ペルーで気をつけるべき伝染病やその対策としての予防接種、ワクチンについては以前の記事を参考になさってください。↓↓
クスコの聖なる谷などの遺跡に関する記事は以前のこちらの記事を参考になさってください。↓↓
参考になればうれしく思います。
それでは、皆さん良い旅を!!¡Buen Viaje!
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