現在南米ペルー北部3県と首都リマを含む中部2県で、ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré が流行し、緊急事態宣言が発令されています。
ペルーに旅行をご計画の方、ご友人やご家族がペルーに来ておられる方々は、心配されているかもしれません。
そこで、現在のギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré の状況について、ご説明したいと思います。
ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré が発生している場所
ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré の発生が確認されているのは、ペルー北部3県(ピウラ県 Piura、ランバイエケ県 Lambayeque、ラ・リベルタ県 La Libertad)、中部2県(フニン県 Junín、首都リマ県 Lima)です。
基本的に、ペルーの海岸地帯の暖かい場所で発生しています。
ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré が発生しているペルー北部3県と首都リマを含む中部2県の被害状況
2019年、今年に入ってから現在までに、213人の症例が確認されています。
2018年、昨年は、1年間で、ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré は、205件発生していたことから、2019年は、半年が経たないうちに既に2倍以上の症例が確認されていることになります。
既に、2019年になってから、4人の方が、ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré が原因でなくなっています。
その状況をふまえ、ペルー保健省 MINSA は、2019年6月8日に、ペルー北部3県(ピウラ県 Piura、ランバイエケ県 Lambayeque、ラ・リベルタ県 La Libertad)、中部2県(フニン県 Junín、首都リマ県 Lima)で、90日間の保健衛生緊急事態宣言を発令しました。
ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré とは?
ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré とは、体が末端神経から徐々に麻痺していく病気です。
手足から麻痺が始まり、最悪の場合、心不全、肺不全などから心肺停止、脂肪に至ります。
ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré を発祥する原因は、未だ解明されていません。
しかし、ペルー北部で発生している蚊が媒介するジカ・ウイルスが、ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré の発症に関係しているのではないかと言われています。
ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré を発祥した際、毒素を除去するための血漿交換や免疫グロブリン(血液製剤)の投与による治療が行われるとのことです。
まとめ
ギラン・バレー症候群 GBS・Síndrome de Guillain Barré が南米ペルー北部と中部で流行し、緊急事態宣言が発令されています。
しかし、ペルー南部では、症例が報告されていませんので、マチュピチュ遺跡のあるクスコにのみ観光に来られる方などは、安心して頂いて大丈夫だと思います。
特に、アンデス山脈の標高が高い場所には、一年中蚊もいないからです。
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