今回は、ペルーのお金・通貨の歴史について、ご紹介したいと思います。
日本では、1871年5月 明治4年から通貨、円が採用されてから、約150年ほど通貨の変更はありませんが、ペルーは、南米ペソ Peso に始まり、ペルー・ソル Sol 、ペルー・リブラ・デ・オロ libra peruana de oro 、ソル Sol 、ソル・デ・オロ Sol de oro 、インティ Inti 、ヌエボ・ソル Nuevo Sol 、ソル Sol と通貨がころころ変わっています。
インフレで、お札が紙切れになった歴史もあります。
では、ペルーのお金、通貨はどのように変化したのか簡潔にお伝えしたいと思います。
ペルーのお金・通貨の歴史の概略
南米ペソ Peso
ペルーでは、最初1825年に、南米ペソ Peso が、通貨として用いられ始めました。
ペルー・ソル Sol
1863年に、ペルー・ソル Sol が、通貨として用いられ始めました。
インカ・デ・オロ Inca de oro
チリとの戦争の際、一時的に、インカ・デ・オロ Inca de oro という通貨が用いられたこともあるようです。
ペルー・リブラ・デ・オロ Libra peruana de oro
1897年に、ペルー・リブラ・デ・オロ libra peruana de oro が、通貨として用いられ始めました。
ソル Sol
1930年 2月に、ソル Sol が、通貨として用いられ始めました。
その際、10 ソレス soles が、1ペルー・リブラ・デ・オロ Libra peruana de oro でした。
ソル・デ・オロ Sol de oro
1931年 4月に、ソル・デ・オロ Sol de oro が、通貨として用いられ始めました。
その際、1米ドル 2.5ソレス・デ・オロ Soles de oro でした。
インティ Inti
1985年 1月に、インティ Inti が、通貨として用いられ始めました。
その際、1.000 ソレス・デ・オロ soles de oro が、1インティ inti でした。
この当時、ペルーでは、インフレが起こり、物価がとても上がりました。
1985年 1月、1米ドル 6.5 インティス intis でした。
1985年 6月、1米ドル 10 インティス intis でした。
1987年 11月、1米ドル 20 インティス intis でした。
1988年 9月、1米ドル 200 インティス intis でした。
1989年 2月、1米ドル 1000 インティス intis でした。
1989年 11月、1米ドル 10.000 インティス intis でした。
1990年 6月、1米ドル 50.000 インティス intis でした。
1990年末には、1米ドル 300,000 インティス intis でした。
ペルー料理に欠かせないのが、なんといっても鶏肉なので、鶏肉で、わかりやすくその当時のインフレ、物価の高騰を見てみましょう。
1986年 1月、鶏肉1kgが、22 インティス intis でした。
1987年 6月、鶏肉1kgが、34 インティス intis でした。
1989年 9月、鶏肉1kgが、8800 インティス intis でした。
1990年 8月、鶏肉1kgが、350000 インティス intis でした。
1990年 8月14日 5000000 インティス intis という Antonio Raimondi アントニオ・ライモンディのお札まで、発行されました。
ヌエボ・ソル Nuevo Sol
1991年 1月、ヌエボ・ソル Nuevo Sol が、通貨として用いられ始めました。
ヌエボ Nuevo は、スペイン語で、新しいという意味があります。
それは、以前のソル Sol と混合しないようにということでした。
ソル Sol
2015年の12月15日まで、ヌエボ・ソル Nuevo Sol が、通貨で、通貨の表記は、S/. だったのですが、改めて、ソル Sol 二変更され、表記も、S/ に、変更になりました。
時が経ち、以前のソルと混合することがないと判断されたためです。
まとめ
ペルーのお金・通貨の歴史は、怒涛の歴史です。
インフレにより、通貨価値が変動、ペルー国民が混乱した歴史です。
ペルーのお金、通貨の歴史は、ペルーの歴史と言えるでしょう。
現在の一般的なペルーの通貨の情報については、こちらの記事をご参照されてください。
現在のお札に描かれている人物や場所についてご興味がおありの方は、こちらの記事をご参照されてください。
それでは、ブエン・ビアヘ! Buen Viaje!
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