今回は、ペルーで社会問題のニュースになっているごみ問題についてご紹介したと思います。
事実、ペルーは、ごみの国なのです!
ペルーのごみ問題は、南米や中南米を合わせた国々の中でも深刻な問題で。
しかし、ペルー人は今でもほとんど気にもとめていません。
実際、私もごみを道にポイ捨てする人を見ない日はありません。
ペルー人のごみに対する教育が影響しているのでしょうか?
ごみの国ペルー!ペルーのごみ問題
南米ペルー共和国では、1日、2千万トン以上のごみが出ていますが、なんとそのうちの43.5% だけがごみ集積所に向かうとの事です。
それ以外のごみの43.7%、30万9千トンが、ペルー国内の川や海、山、道などに不法投棄がされています。
つまり、ごみ収集所に向かうごみより、不法投棄されているごみの方が、多いというなんとも残念な国なのです。
それに比べ、同じ南米のチリは、82.2% のごみが、適正にごみ処理されているとのことです。
南米コロンビアでも93.18% のごみが、適正にごみ処理されているとのことです。
さらに、南米ペルーは、カリブ海がある中南米、南米の全ての国のごみが適正に処理されているかというパーセンテージである55.4% から、11.9% も低い数値だということです。
つまり、ペルーは、中南米、南米の国々の中でも、極めてレベルの低いごみの国だということです。
そのことについては、ペルー人も詳しくは理解していないものの薄々は気付いているようです。
その証拠に、アンケートでは、10人中8人が、ごみを道端に、もしくは、不法に捨てているところをいつも見ると答えています。
首都リマで、ごみ問題が社会問題とずっとなっていますが、未だその問題は、汚職などの問題もあり、解決されず、ひどくなる一方となっています。
首都リマでは、1日平均8千トンのごみが出るといわれていますが、そのうち、リサイクルされるといわれているのは、そのうちのなんと1% のみだとのことです。
首都で、その数値なのですから、救いようがありません。
首都リマというペルーで一番の教育が受けられる場所で、不法投棄のごみ問題が深刻化しているのですから、さらに教育レベルの低い地方のごみ問題は、さらに深刻です。
ペルーで出るごみのうち、なんと99%以上がリサイクルされないということです。
袋、びん、プラスチックごみなどのうちの0.3% だけが、市で回収され、リサイクルされるとの事です。
ペルーでは、ごみの現状から250のごみ集積所が必要とされていますが、30のごみ集積所しかないのが現状です。
そして、30 あるごみ集積所のうちのほとんどが首都リマに存在しているとの事です。
ペルーのごみ、掃除に対する教育のレベルの低さ
ペルーでは、ごみのポイ捨ては日常茶飯事です。
まずおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんがごみを普通に子どもの前で、ごみをポイ捨てするので、子ども達もその実物教育から学び、同じようにポイ捨てをしています。
日本では、ごみを道にポイ捨てしたら、怒られますよね。
さらに、日本の学校では、掃除当番が割り当てられ、子どもたちは小さい頃から、掃除の大切を身近に感じますが、ペルーでは、子どもに掃除をするように先生が命じたところ、モンスター・ペアレンツが先生に抗議したとの事です。
その理由は、子どもたちを学校に行かせるのは、掃除をさせるためではなく、勉強させる為だからというのが理由だったそうです。
まずペルー人の親たちが、ごみや掃除に対する意識が全くないので、人生やり直して、最初から勉強させないとペルーのごみ問題はなくならそうです。
ごみを道端に捨てる人に理由を聞いたところ、掃除をお仕事にしている人たちに仕事を与えてあげているんだという始末だとのことです。
恥ずかしいですね。
不法投棄は、本当にペルーでは日常茶飯事です。
ペルー人のほとんどの現在の傾向として、他の人のことを考えられない、利己的で、自己中心的な傾向がその根底にありそうです。
まとめ
ペルーのごみ問題は、深刻です。
そのごみ問題の改善の兆しもありません。
このままでは、ごみの国ペルーとして、世界的に、問題の国として扱われる日が来るでしょう。
そして、そのごみが原因で、コレラやエボラなどの伝染病が発生し、苦しむ日が来るかもしれません。
きれいな場所で住みたいですよね。
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