ペルー人の青年から聞いた麻薬、殺人、ギャングの少年時代

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ペルーには、麻薬密売組織やギャングに10代前半で入り、
悪の限りを尽くした少年時代を送る子ども達がいます。

麻薬コカイン中毒のペルー人少年少女がいるジャングル地帯

仲良くなったペルー人の青年から実際に聞いた麻薬、殺人、ギャングに染まった少年時代を
ノンフィクションで、ご紹介したいと思います。

知られざるペルーの黒い闇の部分であり、
悪い大人の影響で良い少年時代を送れなくなってしまう子ども達が、
今でもたくさんペルーに実際にいるという社会問題の一つをとりあげたいと思います。

ペルーのある青年と出会う

21歳の青年と出会いました。

障害がありながら、親元を離れ、一人で自活して何とか生活していました。

ひどい事故にあったとのことで、片腕がほとんど使えず、頭蓋骨も陥没しており、
いつもびっこを弾いて歩いていました。

障害を少しずつ治すため、仕事を探しながら、少しずつお金をため、
何度も手術をしていました。

親元から離れていましたが、母親も健在であり、
実家から約6時間のところで独り暮らしをしていました。

ただ仕事も手術も全て親に頼ることなく何とか苦労しながら、
生活していたので、なぜ親に一切相談もせず、
親も一切助けてあげないのか
不思議に思っていました。

ペルーのある青年の衝撃的な少年時代

本当に大したことはしてあげてはいないのですが、
病院に付き添ったり、仕事を探したりする上で、手助けしたりしてあげていました。

私のうちにも食事に呼んだりしたりもしていました。

ある時、彼が個人的に生い立ちを話してくれました。

21歳で、事故の後遺症の障害があるだけかと思っていたら、
十代前半で、既に悪い大人から犯罪をさせられていたというのです。

彼は、ペルーのジャングル地帯出身でした。

ジャングル地帯には、金などがとれる鉱山地帯、
さらに、コカが栽培され、麻薬、コカインが密売されている場所があります。

ペルーの鉱山コカがあるジャングル地帯には、
決まってギャングがいます。

警察や政府関係者ともギャングが繋がっており、
実際には、ギャングが村を裏で取り仕切っているということがあります。

彼は、ギャングに支配されていた村出身だったのです。

村中の人たちは、ギャングに毎月、謙譲金を支払わなければなりませんでした。

しかし、中には、支払わない村人、
もしくは、ギャングに逆らおうとする人などがいたそうです。

そうした人をギャングが自分たちで出向いて、暴力や殺人を行うのではなく、
村の若い少年たちを使って、鉄砲玉として、暴力や殺人を行わせていたということです。

彼も少年時代からギャングに命令され、ギャングに支払わなかった人、
従わなかった人を他の少年たちと一緒に、殺しに行っていたということです。

そのため、少年時代に何人もの知らない人たちを殺したということでした。

好きでやっていたわけではなく、逆らったら自分が殺されること、
そうした場所で生まれ育ってしまったから、他に選択肢はなかったということでした。

悪いギャングの大人たちの影響で、少年時代、麻薬、タバコ、暴力、強盗、殺人を行い、
性的な暴力も受けたとのことでした。

ギャングから足を洗う

十代後半の時、交通事故にあい、瀕死の重傷を負ったそうです。

そのため、1年半病院で生死の境をさまよい、
何とか命からがら一命を取り留めたとのことでした。

1年半病院にいた際に、今までの人生を悔い、神様に死ななくてすむなら、
これから生き方を改めて、悪いことは一切しないと誓ったそうです。

逆に障害が残ったおかげで、必然的にギャングの仕事をしなくてすむ様になった、
つまり、用済みになったとのことでした。

さらに、1年半病院で寝ていたため、麻薬やタバコもやめることができたとのことでした。

ただずっと悪いことをして生きてきた為、
母親や肉の兄弟たちにはもう迷惑をかけず、障害があっても、
自分の力で生きていくとのことでした。

だから、障害を治すために手術を何回も受けなければいけなくても、
仕事が見つけにくくても、何とか自分だけでやっていこうと決めていたのでした。

ただ何人も殺害してきたが実際に逮捕されたことはなく、
法で裁かれていはいないということでした。

殺害した人物の家族が自分を探して、訴える心配があるが、どうすれば良いか
相談された際は、本当に困りました。

捕まったら無期懲役かもしれないが、自分のバックにはギャングがいたため、
自首したら、自分の命も危ないかもしれないのです。

法で裁かれて、ご遺族に謝罪することも大切なことだから、
自分の良心に従って、よく考える様にということぐらいしか言えませんでした。

ちなみに父親がいるか聞いてみたら、父親はいるにはいるけど、
酒飲みで他に女と子どもを作って、別の家族と住んでいるとのことでした。

母親に暴力をふるい、他に家族を作って出て行ったくせに、
未だにたまに母親の前に現れては、金を要求するとのことでした。

本当に大変な幼少期を育ったんだなと言葉を失いました。

まとめ

ペルーには、物心つく前から、凶悪な犯罪を強制的にさせられている少年たちがいます。

法で裁くといっても、警察も政府もその地域はギャングとズブズブな関係なのですから、
その少年たちが自分の人生を悔いて、生き方を改めたいと思う時、
本当に彼らだけが裁かれる加害者と言えるのでしょうか?

ギャングの手下として使われていた少年たちは、
加害者でもあり、被害者でもあるといえるのかもしれません。

この体制の社会が悪いのは確かです。

非常事態宣言は解かれないペルー紛争地帯VRAEMとは?

少年、少女たちが子どもらしく、笑って大人になれる世界になって欲しいです。

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    南米ペルーの首都リマに在住後、北部チクラーヨへ移住。その後、さらに南部インカ帝国の首都クスコへ移住したフリーランスで、「ペルー案内観光」編集者。2013年にペルーに移住。ペルーで知り合った妻と一緒にペルー海外生活奮闘中です!