今現在でもペルー・クスコでは、日常的にインカ帝国の公用語であったクスコ・ケチュア語 Runasimi ルナセィミが話されています。
今では、いくつかのペルー・スペイン語、カスティヤーノ Castillano で使用されている単語が、ケチュア語を話す人々の日常的な単語になったりもしているので、実際にインカ帝国時代に話されていた純粋なケチュア語ではなくなっています。
そのため、今では、クスコ・ケチュア語を話すお母さん、マミータ Mamita やお父さん パパー Papá も、スペイン語の「おはようございます」に相当する Buenos dias! ブエノス・ディアス、 「こんにちは」に相当する Buenas tardes! ブエナス・タルデス、「こんばんは」に相当する Buenas noches! ブエナス・ノーチェスが、使用されています。
しかし、昔ペルーがまだインカ帝国であった時代、インカの人たちの間で交わされた挨拶は違ったものでした。
その挨拶とは、インカの合言葉、ならぬ、インカの掟、法律であり、一番大切で、決して破ってはいけないものだったのです!
インカ帝国時代のケチュア語 Runasimi ルナセィミの挨拶と3つの掟
インカ帝国時代のケチュア語 Runasimi ルナセィミの挨拶は、「Ama Sua アマ・スア、Ama Llulla アマ・ユヤ、Ama Quella アマ・ケヤ」でした。
「Ama Sua アマ・スア、Ama Llulla アマ・ユヤ、Ama Quella アマ・ケヤ」とは、直訳すると、Ama Sua アマ・スア 「盗むな」、Ama Llulla アマ・ユヤ 「嘘をつくな」、Ama Quella アマ・ケヤ 「怠けるな」という意味です。
インカ帝国時代、盗んだ者、嘘をついた者、怠け者には、死刑という絶対破ってはいけない3つの掟があったわけです。
その掟を忘れない為、挨拶の際に、「Ama Sua アマ・スア、Ama Llulla アマ・ユヤ、Ama Quella アマ・ケヤ」と言っていたというのです。
現在では、使われなくなった挨拶ではありますが、インカ帝国時代、正直と勤勉が大切だったわけですね。
ちなみに、スペイン語には、いつ何時でも使うことができる、英語の Hi! Hello! にあたる Hola! オラという挨拶がありますが、Hola! オラという挨拶は、昔の習慣、伝統を大切にしているクスコ・ケチュア語を話すお母さん、マミータ Mamita やお父さん パパー Papá には、毛嫌いされ、馬鹿者呼ばわりされるので、使用しない方が良いと思います。
まとめ
インカ帝国の3つの掟 「Ama Sua アマ・スア (盗むな)、Ama Llulla アマ・ユヤ (嘘をつくな)、Ama Quella アマ・ケヤ (怠けるな)」 は、昔クスコ・ケチュア語の挨拶でした。
人として、決して破ってはいけない掟を忘れない為、インカ帝国に人々が顔を合わせるたびに言い合っていました。
現在では、スペイン語と同じく「おはようございます」Buenos dias! ブエノス・ディアス「こんにちは」Buenas tardes! ブエナス・タルデス「こんばんは」Buenas noches! ブエナス・ノーチェスです。
クスコ・ケチュア語、スペイン語、日本語、英語の単語一覧と文法のまとめ!ペルー・クスコ旅行の際に、ケチュア語で会話したい方への基礎入門!
それでは、また!Hasta Pronto! アスタ・プロント!
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