南米ペルーには、古の時代から伝わる素朴で、
庶民的なペルー料理、Tamal タマールと Humita ウミータがあります。
しかし、一見ペルー料理の Tamal タマールと Humita ウミータは、同じように思えます。
ペルー料理の Tamal タマールと Humita ウミータの違いはいったい何なのでしょうか?
クスコでは、Humita ウミータが一般的が一般的なのですが、なぜでしょうか?
ペルー料理の Tamal タマール
ペルー料理の Tamal タマールは、単純に Maíz マイースのとうもろこし粉を牛乳、
もしくは、水でとうもろこしの皮に包んで蒸した、ちまきのような料理です。
ただ、ペルー料理の Tamal タマール以外にも、
中南米、南米全般に Tamal タマールという料理は存在します。
メキシコ料理の Tamal タマール
たとえば、ペルー料理の Tamal タマールは、
単純で何も中に具が入っていないのが一般的ですが、
メキシコ料理の Tamal タマールですと、中に煮込まれた牛肉などが入っているのが一般的です。
メキシコ料理の Tamal タマールですと、オーブン焼きもあります。
唐辛子、チリの入ったソースがおいしいです。
ペルー料理の Tamal タマールですと、とうもろこしの皮に包むのが常識ですが、
他の国では、ヤシの葉っぱなどに包んだりもします。
メキシコ料理でもとうもろこしの皮に包む場合と、ヤシなどの葉に包む場合とあります。
メキシコ料理の Tamal タマールは、なんといっても中に入れるソースがおいしいです。
Tamal タマールは、大きな鍋を薪で蒸し焼きにするのが一般的です。
メキシコ料理の Tamal タマールは、
さらに上から唐辛子、チリのきいたソースをかけて食べたりもします。
さらに、他の国の Tamal タマールは、フルーツのりんごが入っていたり、
他の具材が入っていたりと様々です。
ペルー料理の Humita ウミータ
ペルー料理の Humita ウミータは、クスコで一般的です。
なぜなら、ペルー料理の Humita ウミータは、
約3000m級のアンデス山脈、高所であるクスコでしか採れない
ジャイアントコーン Choclo チョクロによって作られるからです。
ペルー料理の Humita ウミータは、Tamal タマールと基本的には同じ発想で、
単純にジャイアントコーン、Choclo チョクロのとうもろこし粉を牛乳、
もしくは、水でとうもろこしの皮に包んで蒸した、ちまきのような料理です。
ちなみに、Humita ウミータは、インカのケチュア語から来ている言葉なので、
クスコの地元のケチュア語を話す方は、Humita ウミータではなくて、
Humint’a ウミンツァッと発音します。
まとめ
ペルー料理の Humita ウミータと、Tamal タマールの違いは、
Humita ウミータは、ジャイアントコーン Choclo チョクロの
とうもろこし粉を使ったペルー料理で、
Tamal タマールは、一般的なとうもろこし、
Maíz マイースのとうもろこし粉を使ったペルー料理です。
基本的には同じ発想で、とうもろこし粉を牛乳、
もしくは、水でとうもろこしの皮に包んで蒸した、ちまきのような料理なので、
ジャイアントコーン Choclo チョクロと、
一般的なとうもろこし Maíz マイースの違いがわからないと一見の同じに見えます。
個人的には、メキシコ料理の Tamal タマールの方が、
お肉のうまみが広がっておいしいと思います。
ペルー料理の Humita ウミータと、Tamal タマールであれば、
クスコで一般的なジャイアントコーン Choclo チョクロの
とうもろこし粉と水だけで作ったナチュラルなペルー料理 Humita ウミータの方が、
ペルー料理 Tamal タマールよりほのかに甘くておいしいと思います。
クスコに海外旅行に来られる方で、興味がおありの方は、
リマでペルー料理 Tamal タマールを食べて、
クスコでペルー料理 Humita ウミータを食べて、比べてみては如何でしょうか?
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