ペルーには本当にたくさんのペルー料理があります。
ペルーは、日本の三倍も国土があり、その各地で郷土料理もあるので、ペルー料理の種類は豊富です。
今回は、ケチュア語名のインカのペルー料理、CHIRIUCHU (チリウチュ) というクスコの郷土料理をご紹介します。
インカのペルー料理 CHIRIUCHU (チリウチュ)は、コルプス・クリスティ Corpus Christi のお祭りのお祝い料理で、そのお祭りの時にしか食べ得ることができないペルー料理です。
このチリウチュ Chiriuchu という料理が、とても衝撃的なペルー料理です!!
まず、そのチリウチュ Chiriuchu というペルー料理が、どういった料理かご説明いたします。
クスコ・ケチュア語 CHIRIUCHU (チリウチュ) の名前の意味は?
CHIRIUCHU (チリウチュ) は、クスコ・ケチュア語です。
クスコ・ケチュア語で、CHIRI (チリ) は冷たい、UCHU (ウチュ) は辛いを意味します。
インカの料理CHIRIUCHU(チリウチュ)の料理は名前通り冷たい!
CHIRI (チリ) は、冷たいを意味するように、冷めたペルー料理です。
6月のクスコは、一番寒い時期です。こんな寒い時期に冷えた料理を食べなくてもと思いますが、クスコの人々に言わせると、太陽の祭りがあるこの時期に一番に日中に太陽の光を浴びることができ、その熱い太陽の下で食べるから、冷めた料理でも良いとのことです。
個人的には、冷めた肉料理はどうかと思いますが;
クスコに住むペルー人の人々に、チリウチュが好きか嫌いか20人ほどの人にアンケートしてみたところ、半分ほどの人が嫌いだと答えました。
お祭りの際に食べられる料理というのは、そういうものかもしれませんね。
日本のお正月に食べられるおせちも冷めていて、お正月にしか食べられませんものね。
ペルー料理 Chiriuchu チリウチュとは、どんな料理?
ペルー料理 CHIRIUCHU チリウチュに入っている材料
① Horno al Cuy クイのオーブン焼き
クイのお腹にワカタイという香草、塩、クミン、にんにくを詰めて、クイをオーブンで丸焼きします。
この際に、クイ Cuy の血抜きはしないというのが、伝統的で、クイの丸焼きの中には、たくさん血が入っています。
ある人の言うところによると、その血抜きされていない丸焼きにされたクイクイの内臓がおいしいのだとか;
先ほどで説明したように、クスコ人の2人に1人が、チリウチュ Chiriuchu が好きではないので、悪しからず。
②Gallina cocida 塩ゆでの雌鶏
頭を落とした鶏肉を丸ごと調理します。
頭を落とさない場合もあるようです。
そして、一般的なペルー料理では、きちんと血抜きされていますが、チリウチュ Chiriuchu に使用される Gallina cocida 塩ゆでの雌鶏は、血抜きされていないことが多いです。
③Morcilla 血が入ったソーセージ
Salchicha は、血が入っていない通常のソーセージです。
そちらを使う場合もあるようですが、伝統的なインカのペルー料理 CHIRIUCHU (チリウチュ) には、血が入ったソーセージ Morcilla を使うのが一般的です。
真っ黒いソーセージです。
④Seco de Carne 干し牛肉
⑤Tortilla de maíz トウモロコシ粉を使った塩味の揚げパンケーキ
トウモロコシ粉と、 Manteca de Chancho 豚のラードを入れて作る塩味の揚げパンケーキのが、伝統的です。
⑥Ccochayuyu 海草
⑦Maíz Tostado 炒ったジャイアントコーン
⑧Queso チーズ
⑨ Cuacua 海魚の筋子
⑩ Ají 赤唐辛子
この①から⑨を切り分けて盛り付けていき、頂上に⑩の赤唐辛子の切り身を載せて、インカのペルー料理 CHIRIUCHU (チリウチュ)の完成です。
フォークなどを使わず、手で食べるのが、伝統的なチリウチュ Chiriuchu の食べ方です。
クイのオーブン焼きとソーセージには血抜きがされていないので、食べ物に気をつけられている方はご注意ください。
インカのペルー料理 CHIRIUCHU (チリウチュ)は、コルプス・クリスティ Corpus Christi のお祭りのお祝い料理
2017年6月15日に、コルプス・クリスティ Corpus Christi のお祭りがありました。
コルプス・クリスティ Corpus Christi の日は、クスコのみの祝日になります。
コルプス・クリスティ Corpus Christi のお祭りとは、クスコのカテドラル・大聖堂内や、その他教会を代表する全15体の聖人、聖母の偶像が神輿のように、プラサ・デ・アルマス Plaza de Armas を巡り、祀られるお祭りの事です。
そのお祭りの際に、食べられるのが、Chiriuchu チリウチュというペルー料理です。
伝統的ペルー料理チリウチュ Chiriuchu の祭りが開かれる場所と日時
6月のクスコのコルプス・クリスティ Corpus Christi のお祭りの時期に、食べられる伝統的ペルー料理で、お祭り当日と前日、さらに8日後にチリウチュ Chiriuchu は、食べられるので、2017年のチリウチュ Chiriuchu の祭りは、2017年6月14,15,22日でした。
チリウチュ Chiriuchu のお祭りは、Plaza de Armas プラサ・デ・アルマスから徒歩約5分のPlaza de San Fransisco プラサ・サン・フランシスコで行われます。
Plaza de Armas プラサ・デ・アルマスでは、コルプス・クリスティ Corpus Christi のお祭りが行われます。
ペルー料理チリウチュ Chiriuchu のお祭りは盛大に祝われ、チリウチュしか販売されませんが、プラサ・サン・フランシスコ Plaza de San Fransisco は、ぐるりと全部チリウチュ Chiriuchuの屋台が並びます。
伝統的なクスコのペルー料理チリウチュ Chiriuchu のお値段
インカのペルー料理 CHIRIUCHU (チリウチュ)の平均的なお値段は25ソレスです。
Plaza de San Fransisco プラサ・サン・フランシスコで開かれるペルー料理チリウチュ Chiriuchu のお祭りの屋台でも、全て基本的に25ソレスです。
お祭りの際は、通常のレストランでも、伝統的なクスコのペルー料理チリウチュ Chiriuchu は必ず売られています。
しかし、レストランでも一般的に25ソレスです。
レストランによっては、30ソレスのところもありますし、安くて20ソレスのところもあります。
日本円で25ソレスは値段として千円以下ですが、5ソルでランチを食べれるクスコでは、とても高価なペルー料理です。
それに、血抜きされていない肉などをただ盛り付けられて、しかも冷めているというのですから、なんとも;
よくお店の前でクイの丸焼きを包丁と石で、真っ二つに切っています。
あなたは、伝統的なインカのペルー料理 CHIRIUCHU (チリウチュ)を食べてみたいですか?
わたしはTortilla de maíz トウモロコシの炒った粉を使った塩味の揚げパンケーキだけ味見しましたが、冷めていましたし、味もおいしくありませんでした。
しかし、インカのペルー料理 CHIRIUCHU (チリウチュ)の屋台が並んでいる姿は圧巻です。
普通のレストランも前にクイ、つまりテンジクネズミの丸焼きが立ち並ぶ姿もすごいインパクトがあります;
この日にたくさんのクイちゃんがなくなったと思うとかわいそうになります・・・。
まとめ
クスコの伝統的なインカのペルー料理 CHIRIUCHU (チリウチュ)はクスコ・ケチュア語で、チリ(冷たくて)、ウチュ(辛い)という意味のペルー料理です。
コルプス・クリスティ Corpus Christi のお祭りの際に食べられるペルー料理です。
クイのオーブン焼き、塩ゆでの鶏肉、血入りソーセージ、干し牛肉、炒ったトウモロコシ粉の塩味の揚げパンケーキ風、海草、ジャイアントコーン、チーズ、海魚の筋子、赤唐辛子を合わせた料理で、名前通り全てが冷めたペルー料理です。
ペルー料理チリウチュ Chiriuchu を食べる前に、チリウチュ Chiriuchu には、黒いうわさがあるので、こちらもぜひご確認ください。
ブエン・プロベーチョ!¡Buen provecho!
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