先日、日本にいる母とビデオ通話をしていて、
「忙しくて畑仕事ができてなくて、遅くとも春分の日までには
ジャガイモの苗を植えないといけないの。」と言っていて、
そういえば、ペルーのジャガイモはいつ植えて収穫するのかとふと疑問になり、
クスコのペルー人の友人達に聞いてみました。
今回は、ペルーのジャガイモについて友人達が話してくれたことをご紹介します。
ジャガイモにまつわる興味深い嫁入り前の試験の話もシェアします。
南米ペルーのジャガイモを収穫する時期
ペルーは、コスタ (海岸地帯)、シエラ (山岳地帯)、セルバ (森林地帯) と
大きく3つの地域に分かれています
ペルーの気候についてはこちらをご覧ください。
その為、ペルーといっても地域によって大きく気候が異なるので、
ジャガイモを植えてから収穫する時期も異なります。
シエラ (山岳地帯) は、4月~8月。
しかし、シエラ (山岳地帯)でも Anta、Hayra、Ayacucho は、8月〜11月。
コスタ (海岸地帯) は、11月~2月となります。
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万能ジャガイモ Sica (シカ)
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現在、私達が住むクスコでは、シカと呼ばれるジャガイモが
2月から収穫されています。
友人達からたくさんいただきました。
ありがたいです。
シカは煮ても焼いても揚げてもどんな料理にも OK の万能なジャガイモです。
ペルーには、約4000 種類ものジャガイモがあると言われています。
ペルー人は、このジャガイモはスープ用とか、
このジャガイモはフライドポテト用など使い分けています。
私はいまだに覚えられないので、シカは様々な料理に使えるので助かります。
パパ・オロネスというジャガイモもシカ同様、様々な料理に重宝します。
シカのなかは白色ですが、パパ・オロネスのなかは赤紫色です。
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ジャガイモを市場で買う前に注意すること
ペルーでも、ジャガイモを早く成長させるために科学物質を使って育った
ジャガイモが売られているそうです。
切ると中に穴が空いていたり、切ると水が出てくるようなジャガイモは
自然に栽培されていないということがわかるそうです。
クスコのジャガイモは自然に作られているので、
とても良いと友人達は声を揃えて言っていました。
アンデスの嫁入り前試験
嫁ぐ前に、Ccachun Huaccachi (カチュン・ワカチ) というジャガイモで
いい嫁にになれるか、花嫁修業ができているかを一昔前までチェックされていたというのです。
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昔の時代は、嫁ぐ前に義理のお義父さんお義母さんになる方達の前で、
カチュン・ワカチというジャガイモを剥いてその技量で
嫁にふさわしいか見極められていたそうです。
カチュン・ワカチというジャガイモは窪みがたくさんあり、
ジャガイモの中身を削らずに皮だけを剥くのはとても難しいそうです。
しかも、りんごの皮むきのように、カチュン・ワカチを
とぎれることなく一度にむかなければならいのです。
それができれば、お嫁にいける、できなければ、結婚できなかったそうです。
今のクスコのおばあちゃんたちは基本的には通ってきた道だそうです。
すごい時代ですね。
この時代に生きていたら、合格できる自信がありません。
ちなみにこのジャガイモは市場には出ていません。
田舎で作られていてたくさん作られていないので、市場にはほとんどでないそうです。
まとめ
ペルーには、約4000 種類ものジャガイモがあると言われています。
それぞれのジャガイモに合う料理があり、
ペルー人はジャガイモを使い分けて料理を作っています。
そして、アンデス地方では今のおばあちゃんの世代まで、
でこぼこのじゃがいもカチュン・ワカチを
とぎれることなく一度にむかなければ、お嫁に行かせてもらえなかったのです。
すごいですよね。
じゃがいもは、ペルー料理にも文化にも欠かせない食材の一つです。
ペルーから世界へ発信されているジャガイモ料理に興味のおありの方は
こちらのペルージャガイモ料理のレシピ本がおすすめです。↓
パンデミックが去ったら、ペルーでいろんなジャガイモの料理をお楽しみください。
¡Buen provecho!
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