ペルーの料理で衝撃を受けた、クイ・フリトという料理があります。
これは、ぺルーに来た日本人の方ならきっと同意されると思います。
今回は、ペルーのクイ(食用モルモット)と、クイを使った料理のレシピについてご紹介します!
クイとは?
まずクイとはいったい何でしょうか?
クイ、つまり、テンジクネズミは、モルモットの原種であるとされています。
クイの生息地帯は、南米 (ペルー、コロンビア、ボリビア、アルゼンチン等) です。
標高1200mの山の岩地や断崖の付近に生息するクイはアンデス山脈の高地では、
貴重なタンパク源であり昔からその地方の人々に食用として食べられてきました。
https://latinkun.com/cuychactado 参照
つまり、クイはモルモットの一種です。
クイ、つまりモルモットは、日本では、ペットショップや動物園で、
子どもが触れ合えるかわいい動物です。
こちらクイちゃんのかわいい映像です☆
こちらは、妊娠中のクイちゃんです。
でかいです;
私とクイの出会い
私は、ペルーに初めて来た時、2日目にミストゥーラというペルー料理の祭典に行きました。
そこで、始めてペルーの料理、クイ・フリトに出会いました。
店頭にはかわいいクイのぬいぐるみがおいてあり、だいたいクイが何たるかは理解しました。
なんでも経験だと思っていたので、
勧められてペルーの料理の定番クイ・フリトを食べてみることにしました。
クイを食べると味に臭みはなく、チキンのようでおいしかったです。
顔はなかったのでわかりませんでしたが、ただ手がちょっとリアルで抵抗を感じました。
それからしばらく時が経った後に、実際のクイを見る機会が訪れました。
最初あまりのクイの可愛さにまさか、
自分が食べたものと同一だと始めは気がつかきませんでした。
名前を聞いてみるとクイという名前との事で、よく考えた結果・・・、
初めてそこで、理解してしまいました。
こんなキラキラしたつぶらな目を持つこんな可愛いクイちゃんを
食べてしまったなんてーーーん、ごめんね~~!と、後からとても後悔しました。
夫イナホのクイとの初めての出会い
夫イナホもペルーに着いた時、クイは最初知らなかったとのことです。
夫イナホはペルーに着いて、しばらくした後、サン・マルティン県、
つまりジャングル地帯 Selva のモヨバンバという都市から車で2時間ジャングルに入り、
そこから徒歩で山を5時間かけて登った場所にある
Nuevos Airesヌエボス・アイレスという場所に旅しました。
そのペルー北東部に位置するジャングル地帯Selvaの山奥に行く前に、
夫イナホはクイという動物の料理クイ・フリートのうわさは聞いていました。
しかし、具体的にはまだ理解していなかったようです。
そのヌエボス・アイレスという村に到着した際、あるご家族の家に宿泊しました。
山奥にある木造のお宅です。
キッチンとダイニングのある場所にまず通されてびっくりしたことは、
そのキッチンやダイニングテーブルのある足元、
土間をたくさんのモルモットが縦横無尽に歩き回っているということでした!
ビックリしていると、そのクイの寝床を見せてくれました。
寝床がダイニングの横にあり、自由すぎるのがまずびっくりでしたが、
そこにいるクイの大きさにもビックリでした!
日本の動物園にいるクイ、つまりモルモットの3~4倍の大きさでしょうか、
超ビッグサイズのクイでした!
その超ビッグサイズのクイにまたまたびっくりしていると
一番大きいクイを捕まえて抱かせてくれました。
犬のダックスフンドと同じぐらいというかそれより大きいかもしれないサイズに
興奮気味で写真を撮ってもらいました。
たいそう喜んで、気にいったと踏んだご主人は歓迎の印にその抱っこした一番大きいクイを
料理してくれたとのことです。
気に入ったという意味はだいぶ違いました。
あまりの衝撃と申し訳なさに、食べる気も失せたとのことですが、
既に調理され始めてしまったそのクイを悔いを残さず食べたとのことです。
夫イナホとクイの脳みそ
2回目に、夫イナホがクイを食べた時もとても衝撃的だったそうです。
特別な場があり、そこに呼んで頂いた際に、
食用クイが昼食におもてなし料理として出てきました。
そこで、ある女性の方が食用クイの頭を両手を口に入れて、
思いっきりひき裂いていました!
いったい何をしているんだ!? と恐いもの見たさで見ていました。
食用クイの脳みそを取り出したかったのです!
頭の中からは、白い小さな脳みそが現れました。
そして、それを食べ始めたのです。
僕がビックリしてみていると、その女性は僕の目線に気がつきました。
目が合ったので、食用クイの脳みそは、おいしいんですか?
と聞いてみました。
すると、とてもおいしいのよ! という答えが返ってきました。
そんなに食べたいなら、少しあげるわと言ってきました。
食べたいから見ていたし、聞いてきたと思ったらしいのです。
全然そんなつもりはなかったので、いや、大丈夫ですとお断りしました。
しかし、遠慮していると思ったらしく、半ば強引に
遠慮しなくていいのよ、食べなさいとお皿ごと渡してきました。
たくさんの人に見守られ、しかも、おもてなしの料理を
もてなしておられる方を目の前に、強く断るわけにもいかず、
食べる事になってしまいました!
まさか、そうなるとは、思ってもいなかったのですが、手遅れです。
恐る恐る食用クイの脳みそを食べてみました。
味は、白子のようで、ほとんど味はありませんでした。
ただあまりのインパクトありすぎる光景に、少し頭痛がしたとのことでした。
ペルーのクイを使った定番料理
ペルーのクイは、とても脂身が少なく、
コレステロールがない健康的なお肉として注目されていて、
ヨーロッパなどでも注目されているとのことです。
高タンパク低カロリーのお肉は、お医者さんもすすめているとのことです。
そんな健康に良いペルーのクイやクイを使った定番料理は
他の牛、豚、鶏の肉より割高で高価な食品です。
ペルーの各地では、クイは歓迎のおもてなし料理、
お祝いの食事などといった特別な場で料理されます。
ペルーの田舎の方では、よく鶏、七面鳥などと共に自宅にたくさんのクイを家で飼っています。
あくまでもペットではなく、食用です。
とうもろこしの葉が餌としてよく与えられています。
ペルーのクイの料理は基本的に3種類あります。
クイ・アル・オルノ Cuy al Horno
クイ・アル・オルノは、クイのお腹にハーブを詰めて窯焼きしたペルー料理です。
クイ・チャクタード Cuy Chactado
クイ・チャクタードは、クイを一匹丸ごと開いて焼いたペルー料理です。
場所よっては、お祭りや特別な時に食べられます。
クイ・アル・パロ Cuy Al Palo
クイのハーブ詰めの串焼きです。ちょっとした衝撃映像です!
クイ・フリト Cuy Frito
クイ・フリトは、クイを素揚げにしたペルー料理です。
チリウチュ Chiriuchu
ペルー・クスコの伝統的な料理で、6月のクスコの祭りの際に食されます。
血抜きされていない鶏肉や血入りのソーセージなどと一緒に
血抜きされていないクイの丸焼きがお皿の上にのっているペルー料理です。
クイの腸詰
クイの腸詰の料理もあります。
ソーセージのようで、じゃがいものと一緒にクイの腸が詰められています。
クイ・フリトの簡単な調理方法
クイ・フリトの簡単な調理方法をご紹介します。
グロ画像のようになってしまいますので、見たくない方はお気をつけください。
1.捕まえる
2.さばく
3.揚げる
4.最後に、調理したごはんにお豆、キャッサバ芋と一緒に添えるだけという簡単な料理です。
ちなみに、これらの写真を撮ったのは、私ではなく夫のイナホです。
私にはとてもできません。
まとめ
ペルーのクイ、日本でいうモルモットはペットではなく、
アンデス地方では昔から食用とされてきた貴重な食肉です。
そして、とても健康的な良いお肉として現在世界から注目されています。
ペルーの田舎では、一般的に自宅でクイを食用として育ているお宅が多いです。
今でもペルー・アンデス地方の山の方では、野生のクイが生息しています。
野生のクイを捕獲して食べる人もいます。
ただ野生のクイの肉は、家畜されたクイに比べておいしくないとのことです。
野生のクイは、ただの雑草を食べているのに比べ、家畜されているクイは、
バナナの皮や小麦、アルファルファなど栄養価の高い餌を与えられているからだということです。
クイのお肉には、コレステロールがないため、
ペルーのクイ料理はとても健康的でおすすめなのですが、
慣れていない人にはとてもグロテスクなので、心して食べてください。
ブエン・プロベーチョ¡Buen provecho!
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